WebKit Nightly Builds - safari でルビを有効にする方法

漢字に読みがなをふる時などに使用するルビ (Ruby Rendering) を safari で有効にする方法についてです。WebKit Nightly Builds いうのを導入すると、意外と簡単に safari 上でルビを表示できるようになるというお話です。ルビを表示させたい文学好きは、ぜひお試しあれ。

さて、Firefox ではアドオンをインストールする事によりルビの表示が可能になります。しかし、safari ではルビが表示されず、半ばあきらめかけていました。ルビはルビとして表示されなくても、読むことは可能です。ただ、web漢文大系等のサイトで漢文の書き下し文を読むときや、一部の青空文庫の書籍を読むときには、読みがなが多くルビが表示されないととても苦労します。

たまたま、Windows で使用した Google Chrome というブラウザーが、ルビをちゃんと表示したので、少々、びっくりしました。Google Chrome は、safari と同じ WebKit を使っているという理解でしたが、実は、WebKit のバージョンが違うのだそうです。

最新の WebKit を使用する safari は、WebKit Nightly Builds として、下記で The WebKit Open Source Project より公開されています。

テスト専用ということで、すごく敷居が高く感じましたが、ダンプイメージ (dmpファイル) でダウンロードされ、ダブルクリックして、アプリケーションフォルダーに入れる通常のインストールで完了です。多くのフリーソフトウエアーとお作法は、ほとんど同じです。

ブラウザーの重要な機能としてブックマークなどの機能がありますが、WebKit.app を立ち上げると、いつもの safari が立ち上がります。ブックマークやブックマークバーも safari です。WebKit.app ではない方の safari.app も同時に立ち上げる事が可能で、ブックマークバーの RSS の未読数は、2つのブラウザー間でリアルタイムで同期されます。したがって、ブックマークについては WebKit を使っても違和感はなく、違いを探すのも難しいくらいです。

今回の主題のルビサポートですが、WebKit のブログで下記の様に紹介されているように、ちゃんと表示されます。
http://webkit.org/blog/948/ruby-rendering-in-webkit/

safari より、WebKit.app の方が表示が高速かどうかは、主観の入る体感だけで決めるのは難しい気がします。また、セキュリティー関連については未知数です。今のところ、とても安定しているので、WebKit Nightly Builds を中心に使ってみる予定です。ちなみに、この更新は WebKit Nightly Builds 上で書いています。

また、Google Chrome も WebKit Nightly Builds もどちらも開発版なので、前者だけがメディアで取り上げられることに疑問を感じる意見も、ごもっともだと感じたしだいです(WebKit Nightly Buildsを使ってみよう)。
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