このページでは、高校化学(有機化学)の重要ポイントをカードゲーム形式で復習できるよう、一問一答形式で解説しています。
有機化学は、官能基ごとの性質と「どうしてその反応が起こるのか」という**反応機構**の理解が不可欠です。
「問題(Q)」に対して、どの試薬・条件を使えば「答え(A)」にたどり着けるか、構造変化のプロセスを確認していきましょう。
アルカン、アルケン、アルキンから、アルコール、カルボニル化合物、カルボン酸とその誘導体までの基本的な脂肪族化合物を扱います。
官能基の検出反応や、脱水・酸化などの条件分岐を正確に押さえましょう。
Q.01 \[ \text{メタン + 塩素} \quad \mathrm{CH_4 + Cl_2} \]
【反応機構】:ラジカル置換反応
【関連反応】:塩素が十分にある場合、さらに置換が進み、ジクロロメタン \[ \mathrm{CH_2Cl_2} \] 、クロロホルム \[ \mathrm{CHCl_3} \] 、四塩化炭素 \[ \mathrm{CCl_4} \] となる。
A. \[ \mathrm{CH_3Cl + HCl} \quad \text{(クロロメタン)} \]
Q.02 \[ \text{メタンの実験室的製法} \quad \mathrm{CH_3COONa + NaOH} \]
【試薬/条件】:酢酸ナトリウムにソーダ石灰( \[ \mathrm{CaO + NaOH} \] )を加えて加熱する。
【性質/用途】:無色・無臭の気体で水に極めて難溶。温室効果ガスの一つでもある。
A. \[ \mathrm{CH_4 + Na_2CO_3} \quad \text{(脱炭酸反応)} \]
Q.03 \[ \text{エチレンへの水素付加} \quad \mathrm{CH_2=CH_2 + H_2} \]
【試薬/条件】:白金 \[ \mathrm{Pt} \] または ニッケル \[ \mathrm{Ni} \] 触媒を用い、加熱・加圧する。
【反応機構】:不飽和結合(二重結合)への付加反応。
A. \[ \mathrm{CH_3-CH_3} \quad \text{(エタン)} \]
Q.04 \[ \text{エチレンへの臭素付加} \quad \mathrm{CH_2=CH_2 + Br_2} \]
【呈色/沈殿】:赤褐色の臭素水が速やかに 脱色 される。
【構造のヒント】:二重結合や三重結合を持つ化合物(アルケン・アルキン)の代表的な確認反応。
A. \[ \mathrm{CH_2Br-CH_2Br} \quad \text{(1,2-ジブロモエタン)} \]
Q.05 \[ \text{エチレンへの酸の付加} \quad \mathrm{CH_2=CH_2 + HCl} \]
【法則/注意】:マルコフニコフ則(非対称アルケンに酸が付加する場合、もともと水素が多い炭素に水素が入りやすい)。
A. \[ \mathrm{CH_3-CH_2Cl} \quad \text{(クロロエタン)} \]
Q.06 \[ \text{エチレンの水和反応} \quad \mathrm{CH_2=CH_2 + H_2O} \]
【試薬/条件】:リン酸触媒を用い、高温・高圧で水蒸気を反応させる。
【関連反応】:エタノールを濃硫酸とともに 180℃ に加熱すると分子内脱水でエチレンに戻る。
A. \[ \mathrm{CH_3CH_2OH} \quad \text{(エタノール)} \]
Q.07 \[ \text{ヘキスト・ワッカー法} \quad \mathrm{2CH_2=CH_2 + O_2} \]
【関連反応】:アルケンからアルデヒドを直接合成する工業的製法。
【試薬/条件】: \[ \mathrm{PdCl_2} \] と \[ \mathrm{CuCl_2} \] を触媒として用いる。
A. \[ \mathrm{2CH_3CHO} \quad \text{(アセトアルデヒド)} \]
Q.08 \[ \text{アセチレンの実験室的製法} \quad \mathrm{CaC_2 + 2H_2O} \]
【試薬/条件】:常温で水を滴下する。
【性質/用途】:燃焼熱が非常に大きく、酸素アセチレン炎は金属の溶接に用いられる。
A. \[ \mathrm{CH\equiv CH + Ca(OH)_2} \quad \text{(アセチレン発生)} \]
Q.09 \[ \text{アセチレンへの付加 (1)} \quad \mathrm{CH\equiv CH + HCN} \]
【性質/用途】:アクリル繊維(ポリアクリロニトリル)の原料となるモノマー。
A. \[ \mathrm{CH_2=CH-CN} \quad \text{(アクリロニトリル)} \]
Q.10 \[ \text{アセチレンへの付加 (2)} \quad \mathrm{CH\equiv CH + CH_3COOH} \]
【試薬/条件】:酢酸亜鉛 \[ \mathrm{(CH_3COO)_2Zn} \] を触媒として用いる。
【性質/用途】:合成樹脂や接着剤(ポリ酢酸ビニル)の原料。
A. \[ \mathrm{CH_3COOCH=CH_2} \quad \text{(酢酸ビニル)} \]
Q.11 \[ \text{アセチレンの水和反応} \quad \mathrm{CH\equiv CH + H_2O} \]
【反応機構】:中間体として不安定な ビニルアルコール が生成する。
【立体・異性体】:直ちにケト・エノール互変異性によりアセトアルデヒドに変化する。
A. \[ \mathrm{CH_3CHO} \quad \text{(アセトアルデヒド)} \]
Q.12 \[ \text{アセチレンからの芳香環合成} \quad \mathrm{3CH\equiv CH} \]
【反応機構】:3分子のアセチレンが付加重合的に環状につながり、芳香族化合物が生成する。
A. \[ \mathrm{C_6H_6} \quad \text{(ベンゼン)} \]
Q.13 \[ \text{エタノールとナトリウム} \quad \mathrm{2C_2H_5OH + 2Na} \]
【構造のヒント】:ヒドロキシ基 \[ \mathrm{-OH} \] の検出。
【ピットフォール】:構造異性体のジメチルエーテルはナトリウムと反応しないため、識別に利用される。
A. \[ \mathrm{2C_2H_5ONa + H_2} \quad \text{(ナトリウムエトキシド)} \]
Q.14 \[ \text{アルコールの温度分岐 (低温)} \quad \mathrm{2C_2H_5OH} \]
【反応機構】:分子間脱水によるエーテル生成。
【性質/用途】:揮発性と引火性が高く、麻酔作用を持つ無色の液体。
A. \[ \mathrm{C_2H_5-O-C_2H_5 + H_2O} \quad \text{(ジエチルエーテル)} \]
Q.15 \[ \text{アルコールの温度分岐 (高温)} \quad \mathrm{C_2H_5OH} \]
【反応機構】:分子内脱水によるアルケン生成。
【法則/注意】:ザイツェフ則(脱離反応において、もともと水素が少ない炭素から水素が取れて二重結合ができやすい)。
A. \[ \mathrm{CH_2=CH_2 + H_2O} \quad \text{(エチレン)} \]
Q.16 \[ \text{第1級アルコールの酸化 (第1段階)} \quad \mathrm{R-CH_2OH + [O]} \]
【ピットフォール】:生成したアルデヒドは沸点が低いため、さらなる酸化を防ぐには反応系からただちに蒸留して取り出す必要がある。
A. \[ \mathrm{R-CHO + H_2O} \quad \text{(アルデヒド)} \]
Q.17 \[ \text{第1級アルコールの酸化 (第2段階)} \quad \mathrm{R-CHO + [O]} \]
【反応機構】:アルデヒド基の \[ \mathrm{C-H} \] 結合の間に酸素が入り込み、カルボキシ基となる。
A. \[ \mathrm{R-COOH} \quad \text{(カルボン酸)} \]
Q.18 \[ \text{第2級アルコールの酸化} \quad \mathrm{R-CH(OH)-R' + [O]} \]
【構造のヒント】:ケトンはこれ以上酸化されないため、還元性を示さない。
【ピットフォール】:第3級アルコールは酸化されにくい。
A. \[ \mathrm{R-CO-R' + H_2O} \quad \text{(ケトン)} \]
Q.19 \[ \text{還元性の検出 (1)} \quad \text{アルデヒド } \mathrm{R-CHO} \]
【反応機構】:アルデヒドが酸化されてカルボン酸(塩)となり、錯イオン中の \[ \mathrm{Ag^+} \] が還元されて単体の銀となる。
A. \[ \text{銀鏡反応 } \quad \text{(容器壁面に 銀 が析出)} \]
Q.20 \[ \text{還元性の検出 (2)} \quad \text{アルデヒド } \mathrm{R-CHO} \]
【呈色/沈殿】: \[ \mathrm{Cu^{2+}} \] が還元され、赤色の \[ \mathrm{Cu_2O} \] が沈殿する。
【ピットフォール】:フェーリング液は酒石酸イオンで銅イオンを錯イオン化して安定化させている。
A. \[ \mathrm{Cu_2O} \quad \text{(酸化銅(I) の 赤色沈殿)} \]
Q.21 \[ \text{ヨードホルム反応 (部分構造の検出)} \quad \mathrm{CH_3-CO-R} \text{ または } \mathrm{CH_3-CH(OH)-R} \]
【呈色/沈殿】:特有の臭気を持つ黄色の結晶が沈殿する。
【構造のヒント】:アセトアルデヒド、エタノール、アセトン、2-プロパノールなどが陽性を示す。
A. \[ \mathrm{CHI_3} \quad \text{(ヨードホルムの黄色沈殿)} \]
Q.22 \[ \text{エステル化} \quad \mathrm{R-COOH + R'-OH} \]
【反応機構】:カルボン酸の \[ \mathrm{-OH} \] とアルコールの \[ \mathrm{-H} \] が水として取れる。
【性質/用途】:低分子のエステルは果実のような芳香を持つ。
A. \[ \mathrm{R-COOR' + H_2O} \quad \text{(縮合反応)} \]
Q.23 \[ \text{けん化(不可逆な加水分解)} \quad \mathrm{R-COOR' + NaOH} \]
【法則/注意】:強塩基を用いると生成する酸が中和されるため、平衡が右に寄り、反応が完全に進行する。
A. \[ \mathrm{R-COONa + R'-OH} \quad \text{(カルボン酸塩 + アルコール)} \]
Q.24 \[ \text{酸無水物の生成} \quad \mathrm{2CH_3COOH} \]
【性質/用途】:刺激臭のある液体。反応性が高く、アセチル化試薬として重要。
A. \[ \mathrm{(CH_3CO)_2O + H_2O} \quad \text{(無水酢酸)} \]
Q.25 \[ \text{酸の強弱比較と気体発生} \quad \mathrm{R-COOH + NaHCO_3} \]
【法則/注意】:弱酸の遊離。酸性度は 塩酸 > カルボン酸 > 炭酸 > フェノール の順であり、カルボン酸は炭酸より強いため \[ \mathrm{CO_2} \] が発生する。
A. \[ \mathrm{R-COONa + H_2O + CO_2} \quad \text{(発泡)} \]
Q.26 \[ \text{アミドの生成} \quad \mathrm{R-COOH + NH_3} \]
【反応機構】:塩であるカルボン酸アンモニウムを経由して脱水が進む。
A. \[ \mathrm{R-CONH_2 + H_2O} \quad \text{(カルボン酸アミド)} \]
Q.27 \[ \text{油脂の構造} \quad \mathrm{3R-COOH + C_3H_5(OH)_3} \]
【性質/用途】:飽和脂肪酸が多いと固体の「脂肪」、不飽和脂肪酸が多いと液体の「脂肪油」となる。
A. \[ \text{トリグリセリド } \quad \text{(エステル結合を3つ持つ)} \]
Q.28 \[ \text{けん化} \quad \text{(油脂を強塩基で加水分解)} \]
【性質/用途】:親水基( \[ \mathrm{-COONa} \] )と疎水基(長い炭化水素鎖)を持ち、ミセルを形成して汚れを落とす。
A. \[ \text{高級脂肪酸ナトリウム (セッケン) + グリセリン} \]
Q.29 \[ \text{硬化油の生成} \quad \text{不飽鎖脂肪酸を含む植物油} \]
【反応機構】:炭化水素鎖の二重結合に水素を付加させて飽和度を高め、融点を上昇させて固体化する。
A. \[ \text{固体の油脂に変わる } \quad \text{(マーガリン等の原料)} \]
Q.30 \[ \text{硬水でのセッケンの不活性化} \quad \mathrm{2R-COO^- + Ca^{2+}} \]
【性質/用途】:硬水では洗浄力を失う。
【ピットフォール】:合成洗剤は硬水でも沈殿せず、洗浄力を維持できる。
A. \[ \mathrm{(R-COO)_2Ca} \quad \text{(不溶性の金属セッケンが沈殿)} \]
ベンゼン環を中心とする化合物です。ベンゼンの置換反応(配向性)から出発し、フェノール類、芳香族カルボン酸、芳香族アミン、アゾ染料までの反応経路をマップのように繋げて理解しましょう。
Q.31 \[ \text{ベンゼンのハロゲン化} \quad \mathrm{C_6H_6 + Cl_2} \]
【反応機構】:求電子置換反応。
【ピットフォール】:光照射下での付加反応(BHC生成)とは条件と生成物が全く異なるため注意。
A. \[ \mathrm{C_6H_5-Cl + HCl} \quad \text{(クロロベンゼン)} \]
Q.32 \[ \text{ベンゼンのニトロ化} \quad \mathrm{C_6H_6 + HNO_3} \]
【試薬/条件】:濃硫酸は触媒および脱水剤として働く。
【性質/用途】:苦杏仁臭を持つ淡黄色の油状液体。水より重い。
A. \[ \mathrm{C_6H_5-NO_2 + H_2O} \quad \text{(ニトロベンゼン)} \]
Q.33 \[ \text{ベンゼンのスルホン化} \quad \mathrm{C_6H_6 + H_2SO_4} \]
【性質/用途】:スルホ基を持つため水に極めてよく溶け、硫酸と同等の強い酸性を示す。
A. \[ \mathrm{C_6H_5-SO_3H + H_2O} \quad \text{(ベンゼンスルホン酸)} \]
Q.34 \[ \text{フリーデル・クラフツ反応} \quad \mathrm{C_6H_6 + CH_3Cl} \]
【関連反応】:ベンゼン環に新たな炭素鎖(アルキル基)を導入する重要な合成ルート。
A. \[ \mathrm{C_6H_5-CH_3 + HCl} \quad \text{(トルエン)} \]
Q.35 \[ \text{ベンゼンへの付加反応} \quad \mathrm{C_6H_6 + 3Cl_2} \]
【反応機構】:付加反応。芳香族性が失われ、シクロヘキサン環となる。
【ピットフォール】:正式名称は 1,2,3,4,5,6-ヘキサクロロシクロヘキサン。
A. \[ \mathrm{C_6H_6Cl_6} \quad \text{(BHC)} \]
Q.36 \[ \text{ベンゼンの水素付加} \quad \mathrm{C_6H_6 + 3H_2} \]
【試薬/条件】:ニッケル \[ \mathrm{Ni} \] または 白金 \[ \mathrm{Pt} \] 触媒を用いる。
【性質/用途】:ナイロン66の原料であるアジピン酸の合成原料。
A. \[ \mathrm{C_6H_{12}} \quad \text{(シクロヘキサン)} \]
Q.37 \[ \text{フェノール類の確認反応} \quad \mathrm{C_6H_5-OH} \text{ 等} \]
【呈色/沈殿】:ベンゼン環に直接 \[ \mathrm{-OH} \] が結合したフェノール類特有の呈色反応。
【ピットフォール】:ベンジルアルコール等の芳香族アルコールは呈色しない。
A. \[ \text{青紫 〜 赤紫色} \quad \text{(塩化鉄(III)による呈色)} \]
Q.38 \[ \text{クメン法 (フェノールとアセトンの合成)} \]
【関連反応】:ベンゼンとプロペンからクメンを経て、フェノールとアセトンを同時に得る工業的製法。
【反応機構】:中間体のクメンヒドロペルオキシドを希硫酸で分解する。
A. \[ \mathrm{C_6H_5-OH + CH_3-CO-CH_3} \]
Q.39 \[ \text{フェノールのハロゲン化} \quad \mathrm{C_6H_5-OH + 3Br_2} \]
【呈色/沈殿】:触媒なしで速やかに 2,4,6-トリブロモフェノール の白色沈殿を生じる。
【反応機構】:ヒドロキシ基の強力な配向性(オルト・パラ配向性)による。
A. \[ \mathrm{C_6H_2Br_3-OH + 3HBr} \quad \text{(白色沈殿)} \]
Q.40 \[ \text{ピクリン酸の合成} \quad \mathrm{C_6H_5-OH + 3HNO_3} \]
【性質/用途】:鮮黄色の結晶。3つのニトロ基の電子吸引効果により、フェノール類としては例外的に極めて強い酸性を示す。
A. \[ \mathrm{C_6H_2(NO_2)_3-OH} \quad \text{(2,4,6-トリニトロフェノール)} \]
Q.41 \[ \text{コルベ・シュミット法} \quad \mathrm{C_6H_5-ONa + CO_2} \]
【試薬/条件】:ナトリウムフェノキシドを用いる。得られた塩を酸で処理するとサリチル酸が析出する。
A. \[ \mathrm{C_6H_4(OH)COONa} \quad \text{(サリチル酸ナトリウム)} \]
Q.42 \[ \text{サリチル酸 } \mathrm{C_6H_4(OH)COOH} \text{ の反応 (1)} \]
【性質/用途】:解熱鎮痛剤(アスピリン)。
【反応機構】:サリチル酸の フェノール性ヒドロキシ基 の側がエステル化される。
A. \[ \mathrm{C_6H_4(OCOCH_3)COOH} \quad \text{(アセチルサリチル酸)} \]
Q.43 \[ \text{サリチル酸 } \mathrm{C_6H_4(OH)COOH} \text{ の反応 (2)} \]
【性質/用途】:消炎鎮痛剤(湿布薬の成分)。
【反応機構】:サリチル酸の カルボキシ基 の側がメタノールとエステル化される。
A. \[ \mathrm{C_6H_4(OH)COOCH_3} \quad \text{(サリチル酸メチル)} \]
Q.44 \[ \text{芳香族側鎖の酸化} \quad \mathrm{C_6H_5-CH_3} \]
【構造のヒント】:ベンゼン環に直結した炭素に水素がある場合、側鎖がどれだけ長くても根元から切断されてカルボキシ基となる。
A. \[ \mathrm{C_6H_5-COOH} \quad \text{(安息香酸)} \]
Q.45 \[ \text{ニトロベンゼンの還元} \quad \mathrm{C_6H_5-NO_2} \]
【ピットフォール】:酸性条件で還元が行われるため、遊離のアニリンではなく塩酸塩の状態で生成する。
A. \[ \mathrm{C_6H_5-NH_3Cl} \quad \text{(塩化フェニルアンモニウム)} \]
Q.46 \[ \text{アニリンの遊離} \quad \mathrm{C_6H_5-NH_3Cl + NaOH} \]
【反応機構】:弱塩基の遊離。
【性質/用途】:無色の油状液体。空気中で酸化されやすく、徐々に褐色に変化する。
A. \[ \mathrm{C_6H_5-NH_2 + NaCl + H_2O} \]
Q.47 \[ \text{アニリン水溶液に さらし粉水溶液 を加える} \]
【呈色/沈殿】:アニリンの最も代表的かつ鋭敏な確認反応。
A. \[ \text{赤紫色} \quad \text{(アニリンの検出)} \]
Q.48 \[ \text{アニリンに 硫酸と二クロム酸カリウム を加えて酸化する} \]
【性質/用途】:非常に安定な黒色染料として用いられる酸化縮合生成物。
A. \[ \text{アニリンブラック} \quad \text{(黒色沈殿)} \]
Q.49 \[ \text{アニリンのアセチル化} \quad \mathrm{C_6H_5-NH_2 + (CH_3CO)_2O} \]
【性質/用途】:白色の板状結晶。かつては解熱剤として使われた。中性化合物である点に注目。
A. \[ \mathrm{C_6H_5-NHCOCH_3 + CH_3COOH} \quad \text{(アセトアニリド)} \]
Q.50 \[ \text{ジアゾ化反応} \quad \mathrm{C_6H_5-NH_2} \]
【試薬/条件】:極めて不安定なため、必ず 5℃以下 で反応させる。
【ピットフォール】:温度が上がると窒素を放出して分解する。
A. \[ \mathrm{C_6H_5-N_2Cl} \quad \text{(塩化ベンゼンジアゾニウム)} \]
Q.51 \[ \text{ジアゾニウム塩の熱分解} \quad \mathrm{C_6H_5-N_2Cl + H_2O} \]
【関連反応】:アニリンからフェノールへ変換するための重要なルート。
A. \[ \mathrm{C_6H_5-OH + HCl + N_2} \quad \text{(フェノールの生成)} \]
Q.52 \[ \text{塩化ベンゼンジアゾニウム + ナトリウムフェノキシド} \quad \text{(カップリング)} \]
【呈色/沈殿】:鮮やかな 橙黄色沈殿(アゾ染料) となる。
【構造のヒント】:アゾ基 \[ \mathrm{-N=N-} \] による共役系の広がりが発色の原因。
A. \[ \mathrm{C_6H_5-N=N-C_6H_4-OH} \quad \text{(p-ヒドロキシアゾベンゼン)} \]
Q.53 \[ \text{酸性の強さ比較} \quad (\mathrm{HCl}, \, \mathrm{R-COOH}, \, \mathrm{H_2CO_3}, \, \text{フェノール}) \]
【法則/注意】:弱酸の遊離の判定に必須。フェノールは炭酸よりも弱い酸である点に注目。
A. \[ \mathrm{HCl > R-COOH > H_2CO_3 > C_6H_5-OH} \]
Q.54 \[ \text{フタル酸の反応} \quad \mathrm{o-C_6H_4(COOH)_2} \]
【立体・異性体】:2つのカルボキシ基が隣接(オルト位)しているため、加熱だけで容易に脱水し環状構造をつくる。
A. \[ \mathrm{C_6H_4(CO)_2O + H_2O} \quad \text{(無水フタル酸)} \]
Q.55 \[ \text{ポリエチレンテレフタラート (PET) の原料} \]
【反応機構】:縮合重合。パラ位にカルボキシ基を持つため、鎖状に長くつながる。
A. \[ \text{テレフタル酸 } \mathrm{p-C_6H_4(COOH)_2} \]
Q.56 \[ \text{アミンの塩基性度比較} \quad \mathrm{NH_3} \text{ と } \mathrm{C_6H_5-NH_2} \]
【反応機構】:窒素の非共有電子対がベンゼン環の共役系に流れ込むため、陽子 \[ \mathrm{H^+} \] を引き付ける能力が低下し、塩基性が弱まる。
A. \[ \mathrm{NH_3 > C_6H_5-NH_2} \]
Q.57 \[ \text{キシレン異性体の酸化} \quad \mathrm{C_6H_4(CH_3)_2} \]
【法則/注意】:側鎖のメチル基はすべてカルボキシ基に変わる。置換位置(o-, m-, p-)は保持される。
A. \[ \text{フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸 に変わる} \]
Q.58 \[ \text{ベンゼン環に } \mathrm{-OH} \text{ と } \mathrm{-CH_3} \text{ を持つ化合物} \]
【性質/用途】:塩基に溶け、塩化鉄(III)で呈色する。石炭酸石鹸(消毒薬)として用いられる。
A. \[ \text{クレゾール } \quad \text{(フェノール類)} \]
Q.59 \[ \text{オルト・パラ配向性を示す置換基 (代表例を3つ)} \]
【語呂合わせ】:「オパラ(オルト・パラ)、あん(アミノ基)の(OH)は(ハロゲン)あめ(アルキル基)だ」
【ピットフォール】:塩素は配向性はオルト・パラだが、電子吸引性により反応速度自体は低下させる。
A. \[ \mathrm{-OH, -NH_2, -CH_3, -Cl} \]
Q.60 \[ \text{メタ配向性を示す置換基 (代表例を3つ)} \]
【反応機構】:ベンゼン環から電子を引き抜く(電子吸引性)。置換反応が起こりにくくなる。
A. \[ \mathrm{-NO_2, -COOH, -SO_3H} \]
糖類・アミノ酸・タンパク質などの天然高分子と、合成繊維・合成樹脂・ゴムなどの合成高分子をまとめます。
単量体(モノマー)の構造と、重合の形式(付加・縮合・開環など)の組み合わせを整理しましょう。
Q.61 \[ \text{水溶液中のグルコースがとる 3つの構造 の平衡} \]
【立体・異性体】:水溶液中では $\beta$-型が最も安定で約 64% を占める。
【構造のヒント】:還元性の由来は、微量に存在する「鎖状構造」がアルデヒド基 \[ \mathrm{-CHO} \] を持つことにある。
A. \[ \alpha\text{-型} \rightleftharpoons \text{鎖状} \rightleftharpoons \beta\text{-型} \]
Q.62 \[ \text{還元性を示さない二糖類の代表例} \]
【反応機構】:$\alpha$-グルコースと $\beta$-フルクトースの還元性基(アノマー水酸基)同士が結合に使われているため。
【ピットフォール】:マルトースやラクトースは還元性を示す。
A. \[ \text{スクロース } \mathrm{C_{12}H_{22}O_{11}} \]
Q.63 \[ \text{アミロース と アミロペクチン} \]
【呈色/沈殿】:ヨウ素デンプン反応により、アミロースは 深青色 、アミロペクチンは 赤紫色 を呈する。
【性質/用途】:アミロースは熱水に溶けやすく、アミロペクチンは溶けにくい。
A. \[ \text{直鎖状 (アミロース) / 枝分かれあり (アミロペクチン)} \]
Q.64 \[ \text{シュバイツァー試薬への溶解と再生} \]
【着眼点】:セルロースを一度溶かし、希硫酸中で細孔から押し出すことで繊維として再生する(再生繊維)。
【ピットフォール】:アセテートは半合成繊維に分類される。
A. \[ \text{キュプラ (銅アンモニアレーヨン)} \]
Q.65 \[ \text{アミノ酸の 等電点 における性質} \]
【反応機構】:酸性基( \[ \mathrm{-COOH} \] )と塩基性基( \[ \mathrm{-NH_2} \] )を併せ持つため、分子内で陽子移動が起こる。
【着眼点】:等電点では電場をかけても移動しない(電気泳動しない)。
A. \[ \text{溶解度が最小となる} \quad \text{(双性イオンの割合が最大になるため)} \]
Q.66 \[ \text{アミノ基 } \mathrm{-NH_2} \text{ の検出} \]
【呈色/沈殿】:すべてのアミノ酸、およびペプチド、タンパク質が陽性を示す非常に鋭敏な反応。
A. \[ \text{赤紫 〜 青紫色} \quad \text{(ニンヒドリン反応)} \]
Q.67 \[ \text{タンパク質の呈色反応 (1) ビウレット反応} \]
【着眼点】:ペプチド結合が 2個以上 (トリペプチド以上)ある構造を確認する。
【ピットフォール】:ジペプチドは結合が1つのため陰性となる。
A. \[ \text{赤紫色} \quad \text{(ビウレット反応)} \]
Q.68 \[ \text{タンパク質の呈色反応 (2) キサントプロテイン反応} \]
【反応機構】:チロシンやフェニルアラニンなどの ベンゼン環 がニトロ化される。
【呈色/沈殿】:酸性では黄色、塩基性では橙黄色となる色の変化に注目。
A. \[ \text{加熱で 黄色 、塩基性化で 橙黄色} \quad \text{(キサントプロテイン反応)} \]
Q.69 \[ \text{タンパク質の呈色反応 (3) 硫黄の確認} \]
【呈色/沈殿】:システインやメチオニン中の硫黄が分解され、鉛イオンと反応して黒色の硫化鉛(II)となる。
【試薬/条件】:強塩基による加水分解後に酢酸鉛(II)を加える。
A. \[ \mathrm{PbS} \quad \text{(黒色沈殿)} \]
Q.70 \[ \text{アジピン酸 + ヘキサメチレンジアミン (縮合重合)} \]
【反応機構】:縮合重合。アジピン酸(C6)とジアミン(C6)からなる。
【性質/用途】:タンパク質と同様のアミド結合(ペプチド結合)を持つ。
A. \[ \text{ナイロン66} \]
Q.71 \[ \varepsilon\text{-カプロラクタム の 開環重合} \]
【反応機構】:開環重合。環状の単量体が水によって切れ、次々に結合して鎖状になる。
A. \[ \text{ナイロン6} \]
Q.72 \[ \text{ポリビニルアルコールを ホルムアルデヒド で処理する反応} \]
【性質/用途】:合成繊維の中で最も 吸湿性 が高く、木綿に近い。適度にヒドロキシ基を残すのがポイント。
【試薬/条件】:PVAをホルムアルデヒド水溶液で処理する。
A. \[ \text{アセタール化 (ホルマール化)} \quad \text{(ビニロンの合成)} \]
Q.73 \[ \text{熱硬化性樹脂 (1) フェノール樹脂} \]
【反応機構】:付加縮合。触媒が酸ならノボラック、塩基ならレゾールを経て立体網目状構造となる。
【性質/用途】:世界初の合成樹脂。加熱しても溶けない熱硬化性。
A. \[ \text{ベークライト (付加縮合)} \]
Q.74 \[ \text{熱硬化性樹脂 (2) アミノ樹脂} \]
【性質/用途】:着色しやすく、ボタンや家庭用電化製品の部品に用いられる。
【反応機構】:フェノール樹脂と同様に付加縮合によって硬化する。
A. \[ \text{尿素樹脂 (ユリア樹脂)} \]
Q.75 \[ \text{付加重合による代表的な熱可塑性樹脂} \]
【性質/用途】:加熱すると軟化する熱可塑性樹脂。
【着眼点】:ポリスチレン(PS)やポリ塩化ビニル(PVC)もこの仲間。
A. \[ \text{ポリエチレン (PE) 、ポリプロピレン (PP) など} \]
Q.76 \[ \text{天然ゴムの基本構造} \]
【ピットフォール】:重合後も鎖の中に二重結合が1つ残る。これがオゾンや紫外線による劣化の原因となる。
A. \[ \text{ポリイソプレン (1,4-付加)} \]
Q.77 \[ \text{ゴムの加硫} \]
【反応機構】:硫黄による 架橋構造 (S-S結合) が形成され、立体網目状構造となる。
【性質/用途】:硫黄を約 30% 以上加えると硬い エボナイト になる。
A. \[ \text{弾性と強度が向上する} \quad \text{(架橋構造が形成されるため)} \]
Q.78 \[ \text{陽イオン交換樹脂の働き} \]
【着眼点】: \[ \mathrm{R-SO_3H} \] が金属イオン( \[ \mathrm{Na^+} \] など)を捕らえ、 \[ \mathrm{H^+} \] を放出する。
【性質/用途】:陰イオン交換樹脂と組み合わせて純水の製造に用いる。
A. \[ \text{水溶液中の陽イオンを } \mathrm{H^+} \text{ と交換する} \]
Q.79 \[ \text{高吸水性ポリマー (ポリアクリル酸ナトリウム)} \]
【性質/用途】:自重の数百倍〜千倍の水を保持できる。
【ピットフォール】:食塩水をかけると浸透圧の差が小さくなり、水が放出される。
A. \[ \text{浸透圧により多量の水を取り込む} \]
Q.80 \[ \text{高分子の平均分子量測定に適した手法} \]
【法則/注意】: $\Pi = CRT$ 利用。高分子はモル濃度 $C$ が小さいため、沸点上昇などでは測定誤差が大きすぎるが、浸透圧なら有意な値が得られる。
A. \[ \text{浸透圧法} \]
有機化合物の構造決定に関する実験操作の定石(元素分析・分離操作など)と、生体分子(核酸・酵素・ATPなど)の基礎知識をまとめます。
「どの試薬で何が分離・検出できるか」を論理的にパズル感覚で解きほぐしましょう。
Q.81 \[ \text{元素分析における吸収管の 接続順 と 吸収物質} \]
【試薬/条件】:先に塩化カルシウムで水を、次にソーダ石灰で二酸化炭素を吸収させる。
【ピットフォール】:ソーダ石灰は水も二酸化炭素も両方吸収してしまうため、順番を逆にすると正確な測定ができない。
A. \[ \text{水 } \mathrm{H_2O} \text{ → 二酸化炭素 } \mathrm{CO_2} \text{ の順に吸収} \]
Q.82 \[ \text{不飽和度 } u \text{ の計算式 (} \mathrm{C}_x\mathrm{H}_y\mathrm{O}_z \text{ の場合)} \]
【構造のヒント】:不飽和度が 1 増えるごとに「二重結合が 1 つ」または「環構造が 1 つ」増える。三重結合 1 つは不飽和度 2 、ベンゼン環 1 つは不飽和度 4 とカウントする。
A. \[ u = \frac{2x + 2 - y}{2} \]
Q.83 \[ \text{一価のカルボン酸の銀塩 } \mathrm{R-COOAg} \text{ の熱分解} \]
【構造のヒント】:カルボン酸の銀塩を熱分解し、残った銀の質量比からカルボン酸の分子量を逆算する古典的な手法。
A. \[ \text{単体の銀 } \mathrm{Ag} \text{ が残る} \]
Q.84 \[ \text{アルケンの二重結合を オゾン分解 するとどうなるか} \]
【構造のヒント】:切断後の断片の構造から、元のアルケンの二重結合がどこにあったかを特定する構造決定の最重要ポイント。
A. \[ \text{カルボニル化合物 (アルデヒドやケトン) が生成する} \]
Q.85 \[ \text{安息香酸 と フェノール の混合エーテル溶液に } \mathrm{NaHCO_3} \text{ 水溶液を加える} \]
【法則/注意】:酸性の強さ(カルボン酸 > 炭酸 > フェノール)を利用。弱酸の遊離により、より強い酸である安息香酸だけが反応して溶け出す。
A. \[ \text{安息香酸ナトリウム (水層) と フェノール (エーテル層)} \]
Q.86 \[ \text{アニリン と ニトロベンゼン の混合エーテル溶液に 希塩酸 を加える} \]
【反応機構】:中性物質(ニトロベンゼン)と塩基性物質(アニリン)の性質の違いを利用。
【関連反応】:水層からアニリンを回収するには、強塩基を加えて「弱塩基の遊離」を行う。
A. \[ \text{アニリン塩酸塩 (水層) と ニトロベンゼン (エーテル層)} \]
Q.87 \[ \text{ナトリウムフェノキシド 水溶液に } \mathrm{CO_2} \text{ を吹き込む} \]
【法則/注意】:酸性の強さ(炭酸 > フェノール)を利用。弱酸の遊離反応。
【ピットフォール】:フェノールは非常に弱い酸なので、炭酸ガスを通すだけで容易に遊離する。
A. \[ \text{フェノールが遊離して白濁する} \quad \text{(弱酸の遊離)} \]
Q.88 \[ \text{リービッヒ冷却器 における冷却水の流す方向} \]
【法則/注意】:冷却器内を冷却水で満たし、効率よく冷却するため。上から流すと空気が溜まり、冷却効率が下がる。
A. \[ \text{下から上へ流す} \]
Q.89 \[ \text{ジエチルエーテル を冷暗所に保存する理由} \]
【性質/用途】:エーテルは空気中の酸素と光によって過酸化物を生成しやすい。
【ピットフォール】:蒸留の際は、完全に蒸発させると過酸化物が濃縮されて爆発する危険がある。
A. \[ \text{爆発性の過酸化物 の生成を防ぐため} \]
Q.90 \[ \text{アセトン と 2-プロパノール の識別のために加える} \]
【構造のヒント】:両者ともヨードホルム反応は陽性。しかし、ケトン(アセトン)は酸化されないが、第2級アルコール(2-プロパノール)は酸化される。
A. \[ \text{2-プロパノールのみ酸化される} \quad \text{(アセトンはケトンなので酸化されない)} \]
Q.91 \[ \text{アデノシン三リン酸 (ATP)} \]
【反応機構】:リン酸基同士の結合(高エネルギーリン酸結合)が切れる際に大きなエネルギーを放出し、生命活動に利用される。
A. \[ \text{アデニン + リボース + 3つのリン酸基} \]
Q.92 \[ \text{DNAの二重らせん構造を維持する塩基間の 結合名} \]
【着眼点】:相補的な塩基対が特定の組み合わせで水素結合を形成することで、遺伝情報が安定して保持される。
A. \[ \text{水素結合} \quad \text{(A-T は 2本、G-C は 3本)} \]
Q.93 \[ \text{構成する五炭糖の名称} \]
【性質/用途】:DNAは2位の炭素にヒドロキシ基がない(デオキシ)。この違いが化学的な安定性に寄与している。
A. \[ \text{DNA: デオキシリボース} \quad \text{RNA: リボース} \]
Q.94 \[ \text{酵素の 基質特異性 とは何か} \]
【反応機構】:酵素の「活性部位」と基質の形が鍵と鍵穴の関係にある。
【性質/用途】:主成分はタンパク質であるため、熱やpHの変化で失活する。
A. \[ \text{特定の立体構造を持つ基質のみと結合し反応する} \]
Q.95 \[ \text{競争的阻害 (競合阻害)} \]
【法則/注意】:基質の濃度を十分に高くすると、相対的に阻害の影響を小さくできる。
A. \[ \text{阻害剤が基質と似た構造を持ち、活性部位を奪い合う} \]
Q.96 \[ \text{必須アミノ酸とは何か(代表例も挙げよ)} \]
【語呂合わせ】:「風呂場イス独り占め(Phe, Leu, Val, Ile, Thr, His, Trp, Lys, Met)」
【性質/用途】:ヒトでは10種類(成人では9種類)のアミノ酸を自ら合成できないため、タンパク質として摂取する必要がある。
A. \[ \text{バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン など} \]
Q.97 \[ \text{タンパク質が 変性 を起こす主な要因} \]
【反応機構】:水素結合や疎水性相互作用が壊れ、立体構造が変化して機能(酵素活性など)を失うこと。
A. \[ \text{加熱、強酸・強塩基、重金属イオン、有機溶媒 など} \]
Q.98 \[ \mathrm{-CO-NH-} \text{ の結合の様子} \]
【立体・異性体】:C-N 結合が部分的に二重結合の性質を帯びているため、回転が制限され平面構造をとる。
A. \[ \text{同一平面上に 6つの原子 が配置される} \]
Q.99 \[ \text{光学異性体が存在するための 構造的条件} \]
【立体・異性体】:4つの異なる置換基がついた炭素原子を持つとき、実像と鏡像が重ならない関係が生じる。
A. \[ \text{不斉炭素原子 を持つ構造} \]
Q.100 \[ \text{アセチレン } \mathrm{CH\equiv CH} \text{ 3分子からベンゼン } \mathrm{C_6H_6} \]
【関連反応】:100問目の総括。無機物に近いメタンや炭化カルシウムから、複雑な芳香族や高分子へとつながる有機合成の起点となる反応の一つ。
A. \[ \text{赤熱した鉄管を通す} \quad \text{(三量化)} \]
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