Max, a software for ripping and encoding
音割れのため、iTunes 不信になってしまったので、ためしに Max という CD などを他の形式で保存するソフトを試してみました。多分、iTunes で同じ作業をしても結果はあまり大きくは変らないのではないかと思います。
Max.app を立ち上げて、CDなどのファイルを選択して、encode というを押すだけです。ただ、設定が少々あります。まず、初心者がびっくりするのが、保存形式です。
preferences の中の Formats タグにその設定があります。10個をかるく越える数の formats が表示されます。source はおそらく encorder を示しているのでしょう。ちなみに、iTunes で使用されることが多い aac ファイルは、apple MPEG-4 audio です。core audio というのは、MacOS X で、音などの関係を担っているソフト (daemon?) です。さらに、AAC で、音質とビットレート bitrate を設定します。core audio を使用するので、iTunes と同じエンコーダーを使うのだろうと考えています。
iTunes でも、できあがったファイルを使うなら、preferences の iTunes タグで、use iTunes compatibility, Add output files to iTunes library を選択しておきます。また、保存場所を iTunes library と同じにしたい場合は、Output のタグで、output files を music > iTunes > iTunes Music にします。
最低限の設定は、このくらいで使えると思います。この設定で、iTunes 側にも出来上がりのファイルが反映されますので、iTunes の併用を考えるなら、上記の設定を参考にして下さい。
以外と良くわからないのは、Ripper の設定です。これは、たぶん、CD などからデータを読み出すソフトの設定と考えてよいと思います。Basic Ripper は iTunes と同じらしいです。cdparanoia は、Linux & BSD で開発されてきた由緒正しい ripper です。ripper に望まれる事は、CDなどの情報を正確に読み取ることです。Max では、cdparanoia の機能を使い、検証作業を行います。これは、ripper の設定とは無関係に、Paranoia Setting の項目の設定に合わせて行われるようです。ripper は、たぶん、basic ripper が最速で、cdparanoia が最も遅いのだろうと思いますが、試していません。ripper の設定については、日本語でどれを選ぶべしという記載を見つけることができませんでした。英語の FAQ では、たぶん、basic ripper で十分だろうとの記載がありました。恐らく、どの ripper を使用しても、差を聴きわけることは難しいだろうとのことでした。と、いうわけで、初期設定の basic ripper を使用しています。
cdparanoia などの Linux or BSD のソフトが使えるところにも、MacOS X の恩恵を感じるしだいです。また、core audio という、MacOS X や iTunes のみえないところで、音楽などを管理調整しているソフトを使わせてもらえる MacOS X の設計にも感謝です。ちなみに、afplay も iTunes も core audio のコンポーネントを使っていますが、耳に届く結果が異なることがあります。ripping と encoding についても、同じことがいえる可能性はあります。
他人さまからは、手間暇かけて自己満足にひたっていると批判されるかもしれませんが、まあ、趣味の世界とは、そんな世界だろうと思っている今日この頃です。
興味があったら、試してみるのも良いかと思います。
